出生時間

生年月日と生時を使用する占術において、皆さんはよく母子手帳記載の時間を調べて私達にお伝え頂いているかと思います。

私事で恐縮ですが、先日妻の出産に立ち会うことが出来ました。生まれた時間の件は後述するとして、あの場の緊張感は喩えようの無いものがありました。もちろん、私は痛くも痒くもありませんが、心拍数は上がり、陣痛の周期に合わせてマッサージをし、いよいよとなった時には邪魔者扱いをされ(笑)経験をされた方にはお分かりかと思いますが、精神的にかなり疲労困憊するものです。

もちろん、一番辛いのは母親になる本人ですが。私が立会出産をしようと決めた理由は一つ、ある御客様の助言でした。経験豊かな御客様との会話の中で私は、「血を見るのが苦手ですし、あまりグロテスクな場面は見たくないんですよ。」と何気なく発した言葉に御客様は、「お前どこに立って見てるつもりなんだ?そこは医者が立つ場所じゃ馬鹿者!」と言われ、その場で何故か御客様と立会出産の約束をしたのでした。

実際経験してみると、確かに心配していたような場面は見ませんでした。というか見せてもらえません。妻の後方に立ち、医師と助産師さん達の仕事をただただ傍観しか出来ないのです。まぁ私が産める訳ではないので当たり前の話です。

さて、ここで私は母子手帳に記載されている出生時間がどれほど正確なものかを検証しようと思い立ちました。やっとその場にいる理由を自分で見つけたのでした(笑)。どの時点をもって出生時間とみなすかは、医学的な見地がもちろんあると思います。しかし、占術という見地からはまた違うように思い確かめることにしたのです。

結論から先に言いますと、私が立ち会った出産では助産師さんが記載した時間と5分違いました。私は胎児が出て最初に呼吸を開始した時間、つまり泣いた時間を確認したのですが、現場では吸引や安全を確認した後、時間を告げるようです(当たり前ですね)。

あくまでも私のたった一件のケースですが、もしかすると5分から10分程度の誤差は多分にあると思います。偶数時間の中間であれば一刻を基準とする占術では大きな問題ではありませんが、奇数時間の前後間際の出生の方は、もしかすると時間の修正が必要かもしれませんね。そこが実際にお会いし、ヒヤリングが欠かせない理由なのです。