効果の現れ

風水による効果と思われる現象が発現し、目的に達することが可能となった場合、その風水技法は有効であったと判断することができます。

もちろん、季節変動やその他社会的要因に起因する現象の場合には風水の作用として認めるまでには至らず、もう少し様子を見ることになります。そして前述した要因が見当たらず、あきらかに風水による作用として御客様が実感して初めて技法の有効性を確認することが出来るのです。

唐突な書き出しですが、風水の鑑定というものは非常にファジーな要素を多分に含んでいて、以前有効であった技法が新たな物件に有効かというと、そうは簡単にいかないことも多いのです。

また、物件毎にヒヤリングした結果、用途、目的、立地、間取り等により有効と思われる技法を後回しにしてオーソドックスな技法から試して頂くこともあります。以前、同業種を多店舗展開されている御客様の鑑定において、レジ位置の変更という方法で各店同じ技法で試してみたところ、三割の店舗には有効では無いことが判明しました。ここからが風水の多元的な角度での要因探しが始まります。要因探しの細かな部分は割愛しますが、とにかく、該当しそうな技法を順を追って処置していき、経過を観察することになります。

このように、実際の風水鑑定の現場では、再調整することも決して珍しいことではないのです。確かに、確実に効果を発現させることを確約することは不可能です。効果の発現を見ないまま終了してしまう物件も少ない割合ですが確実に存在します。これは、私の問題でもありますが、風水は科学でも魔法でもないことの正直な結果として真摯に受け止めて更なる研究に邁進するしかないのです。

おそらく、というか確実に風水の研究は生涯を通しても完結することはないでしょう。今回は、ふと思いのままに常日頃考えていることを書いてみました。まだ目を通していない文献も山ほどあります。長生きしたいものです。