これはよく私が、風水の鑑定例として縁のある方にお話していることなのですが、実際の鑑定現場では風水の技法以外の判断が必要になります。当たり前の話ではあるのですが、風水は魔法ではありません。もちろん、空間の気を調整し、陰と陽、山と水の配置を整えることで個人であればその方の、法人であればその法人の実力を後押しし、100%の力を発揮できるようにお手伝いするのが目的です。決して実力以上の効果は上がりませんし、もし上がってしまったら、逆にコップに水を注ぎ過ぎて溢れてしまうように個人、法人は疲弊してコントロール不能に陥るでしょう。要は本来発揮出来るはずの実力を阻害している要因を排除し、よりスムーズに100%の実力を出せるように気の流れを良くするのが風水鑑定の価値なのです。
例えば、個人の店舗において風水鑑定を行い、仮に売上が120%に上昇したとします。しかし、財務において債務超過に陥っている場合、売上が120%に上昇しても粗利が必要な返済原資に到達しない。つまり売上は上がっても赤字ということがあるわけです。この場合、その店舗に必要なのは風水師ではなく、債務を上昇した売上の中で返済していけるように手続きをしてくれる機関になります。
私は今まで色々な経営者の方と接してきました。そしてその御苦労や不安、自分の商売に対する情熱も拝見してきました。しかし、資金繰りに追われた経営者の方は、商売の内容よりもまず、今月末、そして来月の資金繰りにしか今持っている全能力を注力せざるおえないのです。誰しも望んでそのような事態を招いたわけではありませんし、その苦悩と不安と休まらない神経で心も体も疲弊してしまっています。
私はこの状態の経営者の気持ちがよく分かります。実は私の父親も事業に失敗した人間でした。そのころの我が家は暗く、殺伐とした重苦しい毎日だったことを思い出します。だからこそ、信頼できる機関に相談し、見栄を捨て、事業に目を向けられるように楽になってもらいたいのです。御自分の事業が好きならば、挽回する事は可能です。その上で、風水を「使って」もらいたいと願っています。