現実を見る

 不幸な未来を知ってどうする?この言葉は、私の占術の師から言われた言葉です。
 確かに、救いの無い不幸な未来が待ち受けているなら知らない方がマシです。私がこの占術の道に入ったのも、未来は変えられるという開運占術に希望を見出したからなのです。しかし、未来を予測することは当然必要です。それは予見された未来へのより良い対処法を算出するのに必要だからです。私の師は「ハズす占い」と言いました。災いを予見し、その回避法を探し逆転させるのです。この回避法が無ければ、私は別の職業に就いていたでしょう。そうです、決まった未来なら知りたくないし興味もありません。
 しかし今、確かな確信と信念を持って皆さんに言えることは、どんな不幸な状況でも好転する時があり、その「時」を引き寄せる技法が古の昔より伝承されていて、十分現代社会の実用に耐えうるものであるということです。しかしながら魔法でないことも事実、現実を見据える厳しい目も持ち合わせなくてはなりません。